滑膜の炎症について

炎症とは、外敵を排除したり、体内に発生した異常を修復しようとする働きです。ところが、関節リウマチの場合はその免疫システムに異常が起こり、自分自身の関節を攻撃する炎症が慢性化した状態となります。


関節リウマチの痛みの原因は滑膜の炎症です。

異常になった免疫システムは自分自身の関節成分を攻撃します。それによって、炎症が慢性化し、関節に白血球などの炎症細胞が浸潤し、関節がはれあがり、痛みを起します。さらには、軟骨やその下にある骨が侵食され、破壊されていくのです。未治療で放置すると身体機能が著しく障害され、日常生活を送れなくなります。

炎症→痛み→はれ・・・・・さらには骨の変形
滑膜とは関節の内側に張られた1㎜にも満たない薄い膜です。
関節リウマチが起こると、炎症を起こし、はれあがり、何倍にも膨れ上がります。滑膜炎は自然に良くなることが少なく、しだいに慢性化します。

滑膜炎が起こった関節の変化は次のようになります。
①骨膜がはれて、関節腔には関節液がたまり、骨の組織が失われ、軟骨も薄くなっていきます。関節全体がはれ上がります。
②滑膜内に免疫細胞が浸潤して肉芽を形成します。肉芽は、軟骨及び骨を破壊していきます。
③軟骨が消失し、骨梁が破壊されます。これにより、関節を動かすと骨同士が直接こすれ、音を立てたり、痛みが発生し、最終的には動かせなくなってしまいます。同時に骨の表面が欠けていきます。破壊がさらに進むと脱臼などを起こしてしまいます。
④肉芽が原因で出来たパンヌスという組織が繊維化してしまい、骨と骨をくっつけてしまいます。ここまで来ると関節は全く動きません。関節としての機能が完全に果たせなくなるのです。