関節リウマチの原因



【1】自己免疫疾患であること
関節リウマチは自己免疫疾患です。自分を守るための免疫が、自分の関節などを攻撃してしまうこの疾患の場合、攻撃対象となる抗原が存在すると考えられてきました。この抗原、例えば花粉症の場合は花粉となるのですが、リウマチの場合はそれが見つかっていないのです。原因不明とはそのことをいいます。関節リウマチが、単一の疾患ではないことは理解いただけたと思いますが、ということは、原因、すなわち抗原も一つではないことが考えられます。
抗原はわかりませんが、このような異常な免疫反応を引き起こす、引き金にあたるものはいくつか予測されています。

何らかの感染症の後に発症する可能性が高いが、あくまでそれは引き金
ウイルスや細菌などの、何らかの感染症の後に発症する場合があることが昔から観察されています。これは、リウマチが病原菌による伝染性の疾患であるということでは決してありません。あくまでも、通常の感染防御で働く免疫反応が、引き金の役割を果たす可能性があるということです。
他にも、精神的なストレスや喫煙などの生活習慣が、引き金の候補として挙げられます。

過剰な酸化ストレスも発症のカギに
感染症や、精神的なストレス、喫煙などを引き金としてあげましたが、これらに共通することがあります。
どれも、過剰な酸化ストレスに曝される状態であるということです。ヒドロキシラジカルなどの活性酸素は、遺伝子に変異を引き起こすことが知られています。つまり、非自己と認識されてしまう異常なたんぱく質などがつくられてしまい、これがリウマチの抗原となる可能性があるのです。

サイトカインにより病気の慢性化が進んでしまう
さらに、リウマチの関節炎が慢性化すると、抗原がなくなっても、免疫反応自体が持続する可能性があります。この場合の、リウマチ炎症の主役はサイトカインということになります。サイトカインとは、元来はヒトを外敵から守るため、あるいは損傷された組織を修復する際に必要不可欠なたんぱく質ですが、慢性炎症が引き起こす様々な病気でも主要な役割を果たしています。薬と毒の両面性を持つわけです。
サイトカインによって活性化された免疫細胞は、それこそ、活性酸素を過剰に作ります。つまりここでもまた、ヒドロキシラジカルなどによる酸化障害が持続することになるのです。


【2】関節リウマチとH2
さて、ここでH2が登場します。
引き金および原因の部分と、炎症の慢性化の部分の両面で、ヒドロキシラジカルが関節リウマチの病態にかかわっているわけです。


H2はこの両面すなわち、炎症の原因と現場の両面から、リウマチの炎症をサンドウィッチする形でヒドロキシラジカルを消し去り、リウマチの活動性を抑えることが予測されるわけです。
原因の面では、DNAを頂点とする遺伝情報が、ヒドロキシラジカルによって狂ってしまい、間違った設計図によって未知なる非自己成分ができてしまい、これを免疫が攻撃して炎症を引き起こす、まさにこの未知なる抗原となりうる変異タンパク質などを減少させる可能性が考えられます。また、現場の面からは、H2はサイトカインの中でもリウマチで主役を演じるTNF αというサイトカインを直接低下させる可能性も示唆されています。この段階でも、H2はリウマチを抑えることが期待されるわけです。(※4)
実際にその効果が実証され、最近、公開されています。

(文献)
※4
Ishibashi T, Sato B, Rikitake M, Seo T, Kurokawa R, Hara Y, Naritomi
Y, Hara H, Nagao T: Consumption of water containing a high concentration of
molecular hydrogen reduces oxidative stress and disease activity in patients
with rheumatoid arthritis: an open-label pilot study. Medical gas research
2012, 2(1):27.
http://www.medicalgasresearch.com/content/2/1/27/abstract